感情があるから、「じぶん」が何者かわかる。
感情があるから、「じぶん」が何者かわかる。
なにかを体験したとき。
わたしたちは、しばしば心動かされる出来事だと認識します。
はじめてのことにとまどったり、愛を感じたり、想いを感じたり、様々です。
わたしたちには、感じるパターンがあります。
同じ出来事を体験しても、おなじように感じるとは限りません。
出来事のタイミング、関わる人々によって、変化します。
例えば、
幼いこどもが公園で遊んでいて、その声をうるさく感じるひともいれば、微笑ましく感じるひともいます。とくになにも感じないひともいます。
どれがいい悪いではありません。
色もそのひとつです。
赤色を見た時、そこに「止まれ」を見いだすひとがいれば、「情熱」を感じるひともいて、「怒り」を刺激されるひともいます。
同じ物をみても、反応する箇所が変わります。
タロットカードもそうです。
同じ「塔」のカードを見た時、
空から落ちてきた雷に驚いて、
建物の中にいたひとが、衝撃で無理矢理、建物の外にでてきたようにもみえるし、
きっかけというプレゼントを頂いて、自らすすんでつぎの世界へ移動しているようにも見えます。
わたしたちは、いまご自身が関わっているひとに、なにかを見いだしています。
その人を見て、反応する何かは、あなたになにを伝えようとしているのでしょう。
メッセージを受け取ることができれば、同じような出来事がやってくることはなくなります。
たいてい、そのメッセージはあなたが受け取りたくないことです。
時には怒り、涙し、しまいには感情を感じないようにしてしまう場合もあるかもしれません。
感情はエネルギーです。
エネルギーは、放出しないとたまります。
たまったエネルギーは、カラダの奥底に蓄積し、固まりとなって沈み込むか、すこしづつ放電ができない場合は、突然ショートして動けなくなる場合もあります。
エネルギーは、出すしかありません。
カラダを動かし、声をあげる。
エネルギーは、じっとしていては放電しません。
さて。
あなたは、どんな方法で出しますか。
動き出す前に、ためることが大事な場合ももちろんあります。
人それぞれです。
それこそ、タイミングが重要だったりします。
全ての出来事を受け入れて、目の前のことにひとつ、またひとつ取り組んでいったとき、
このために、あの出来事があったのだと、気づく時が来るでしょう。
そして、
感じた感情は、あなたを磨くためにそこに存在していました。
なにもなければただの人形になってしまう。
でも、あなたは人形ではありません。
「生きている」ことは、「感情を感じ続けること」です。
感情の種類にいい悪いをつけず、ただ味わいましょう。
そして、声に出したり紙に書いたり、必要なくなれば破いて捨てましょう。
喜怒哀楽を、感じましょう。
感じることがもし苦しいときがあれば、ひとりで抱え込まず、誰かと共有しましょう。
話をするだけでいいのです。
事が解決にむかわなくても、味わい続ける。
それが、「生きる」意味です。
全ては、途中経過である人生を、味わい続けましょう。
それが、あなたがあなたである、ということです。
感情があるからこそ、「あなた」がなにを大事にしていて、興味があるのか、逆に、興味が無いこともわかります。
おなじひとはいません。
「あなた」があなたを表現できる唯一のひとです。
誰も、あなたになることはできません。
いかなるときも、あなたが感じたことを伝えるチャンスがあれば、
自信を持って、「じぶん」を表現し、満喫していきましょう。
すべてはうまくいっています。
愛と感謝をこめて。
長濱晴子